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島村楽器 梅田ロフト店 シマブロ

島村楽器 梅田ロフト店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

ハジ弟の”Darkglass MICROTUBES 900" 徹底解説!

シマブロをご覧のみなさま、こんにちは。ハジ弟です( ∵ )

今年頭のWinter NAMMで発表されてから早11カ月...
7月発売予定だったのが遅れに遅れはしたものの...
遂に...遂に...やってきました....



Darkglass社初のヘッドアンプ

MICROTUBES 900!!!!


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今回はこのDarkglassのMICROTUBES 900をご紹介しようと思います。が。
その前にまずDarkglassという会社について簡単にご説明させて頂こうと思います。



Darkglass Electronics

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Introducing the Loud Factory - Darkglass Electronics

Darkglass Electronicsは、北欧フィンランドヘルシンキで革新的且つ現代のニーズに答える事のできる、ベーシストが本当に求めているエフェクターを製作しているメーカーで、
創設者であり現CEOのDOUGLAS CASTRO(ダグラス・カストロを含むたった10人という
人員体制で運営されています。

CEOのダグラスベーシストなのですが、彼は以前、自分の持つイメージ通りの音を出せる機材が見つからないことに悩んでいました
そこでダグラスは、自分と世界中のベーシストが主役になれるような、今までのペダルとは別次元のローエンドを持つ、インスピレーションを掻き立てられるペダルを作ることを決めました。
そうして、ダグラスの望む音を実現する為に作られたのがDarkglass Electronicsです。
ダグラスが生み出したペダルの中でももっとも有名なMicrotubes B7K Analog Bass Preamp
これまでのベース用の歪みペダルとは一線を駕すクオリティのPreamp/ODで、世界中で
高評価を得ています。

今ではB7Kの他にも様々なニーズに応えられるよう、Vintage Deluxe、Duality、Super symmetry等、歪みやコンプなどペダルの種類も増えました。


そんなDarkglass Electronicsが満を持して今年頭のWinter NAMM 2016で発表したのがMICROTUBES 900です。

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"MICROTUBES 900"はまさに「Darkglass製アナログプリアンプ全てを網羅した、クリアでパワフルなクラスDパワーアンプ搭載のベース用アンプヘッド」です。
これ一台あればDarkglassの歪みペダルのサウンドはDualityというFUZZ以外ならば全て出すことが可能になります。

それでは早速実機の写真を用いて解説していきます!
今回は動画にてサウンドサンプルも撮影致しましたので是非最後までご覧ください!

まずはフロントパネルから。

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MICROTUBES 900他のアンプヘッドとは大きく異なるコントロールレイアウトになっています
どういう点で異なっているかというと、"クリーン部と歪み部でセクションが別々になっている"という点です。
従来のベースアンプは、歪みが搭載されていることはあっても、あくまでも"プリアンプ部の一部として"の歪みで、"ドライブ自体の音色""エフェクト音と原音のブレンド量"等は弄れない、あくまでもゲインしか弄れないものが殆どでした。
しかし、MICROTUBES 900は違います。
歪みのチャンネルが独立している為、ブレンドは勿論トーンやドライブの音量を細かく調整可能ですので、アンプに搭載されている歪みとしては無類の幅広さを持っています
尚且つ、"VMT""B3K"というゲインと音色の違う2つのモードを搭載することでオールドスクールなチューブサウンドから、モダンなラウド系のディストーションサウンドまで完全に再現することが可能になっています。

それではいわゆる歪みのセクションである"MICROTUBES ENGINE"の説明から。

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1番左端のスイッチがPASSIVE/ACTIVEの切り替えスイッチ
基本的に例えアクティブベースを繋ぐ際もPASSIVEで使用することが前提だそうで、
アンプが予想以上に歪みやすい際にはACTIVEに切り替える
ことをメーカーは推奨しています。
PASSIVE/ACTIVE切り替えスイッチの右隣にあるのがこの"MICROTUBE ENGINE"をON/OFFの切り替えスイッチです。
このスイッチをONにするとナチュラルなコンプレッション、オーガニックな倍音成分によるエンハンスを加え、マイルドなオーバードライブからハイゲンベースまでのレンジで歪みをコントロールすることが可能です。MICROTUBES ENGINEはクリーンチャンネルの前段に設置されています。
ちなみにMICROTUBE ENGINEがONになっている際はスイッチの上にあるランプが光ります。

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"VMT"モードの際は青色のランプが、"B3K"モードの際は赤色に点灯します。


MICROTUBE ENGINEのON/OFF切り替えスイッチのすぐ右上にあるツマミがDRIVEです。
MICROTUBES ENGINEが創る歪みの強さを調整します。暖かなオーバードライブから協力でモダンディストーションサウンドまでカバー可能です。

DRIVEの右下にあるのがTONEです。
このTONEは可変式のローパスフィルターとなっており、これを操作することで高域の倍音成分を
コントロール
します。TONEの位置を高く設定するてばアタックが協調され、下げればスムースな
トーンになります

クリーンセクションでEQセッティングがブライトな時や、ツイーター付きのキャビネットを
使用している際は特に効果的に使えるツマミとなっています。

TONEの右上にあるのがLEVEL
これはMICROTUBE ENGINEのアウトプットレベルを調整するツマミになります。このLEVELを
上げれば上げる程歪みの量も相対的に増えていくことになります。

LEVELの右下にあるのがBLENDです。
MICROTUBES ENGINEを通った音通っていない音ミックスバランスを調整します。
MICROTUBES ENGINEにはLEVELBLENDという2つのミックスコントロールが有る為、
非常に細かく歪みの量を調整することが可能となっています。

BLENDの真上にあるスイッチがMICROTUBES ENGINEのモードを切り替えるスイッチです。
"B3K"モードではアグレッシブでパーカシッブなサウンドを、"VMT"モードではミッドが強い、
暖かでナチュラルなキャラクター
となります。


以上がMICROTUBES ENGINEセクションの説明となります。
お次はクリーンセクションです。

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まずはGAIN
これはアクティブ4BANDEQ部のシグナルボリュームを調整するツマミとなります。
低く設定すれば最もクリーンなトーンに、高く設定すればアグレッシブで非常にファットな、
まるでチューブアンプのようなサウンドとなります

GAINの右下にあるツマミがBASSです。
80Hzを中心として±12dBまで調整が可能となっています。
B7KのBASSは100Hzですので、より重心が低く設定されているようですね。

BASSの右上にあるのがLOW MID
LOW MIDのツマミの下にあるLOW MIDスイッチで選択した帯域を±12dBの範囲で調整が可能です。
選択できる帯域ですが、250Hz,500Hz,1kHzとなっています。
LOW MIDの右隣にあるHI MIDも同じようなコントロールになっており、こちらは選択できる帯域が750Hz,1.5kHz,3kHzとなっています。

HI MIDの右上にあるのはTREBLEです。
5kHzを中心に±12dBの範囲で調整可能となっています。

一番右端にあるツマミがMASTERです。
アンプ全体の音量を調整するツマミとなります。

MASTERツマミの真上にあるスイッチはMUTEスイッチです。
ここを押すとアンプがミュートモードとなります。


以上がフロントパネルの説明となります。

お次はバックパネルです。

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MICROTUBES 900のバックパネルは至ってシンプルな構造になっています。
左端のジャックがSPEAKER OUTPUT。ここからスピーカーケーブルを使用してキャビネットと接続します。
スピコンコンボジャックを採用している為、スピコン端子は勿論1/4インチフォン端子も使用可能です。

その隣にスイッチが2つ付いていますが、2つあるうちの上に位置しているスイッチがMIN-LOADスイッチ、その下にあるのがPOST-PREスイッチとなります。

MIN-LOADスイッチはアンプの出力をスタンダードモードと2Ωモードで切り替えるスイッチ
スイッチをONにすることで2Ωモードとなります。4Ωキャビネットが500W以上の出力に
対応していない場合などにアンプの出力を下げることができます。
基本的にMICROTUBES 900は爆音なので、2Ωで使用するのが良いでしょう。

POST-PREスイッチは右下にあるBALANCED OUTPUTから出力されるシグナルの位置を選択する
スイッチ
です。
PREに設定すればMICROTUBES 900のインプットに入力された音がプリアンプを通らずそのままBALANCED OUTPUTから出力され、POSTに設定すればプリアンプを通したシグナルが
バランスドアウトプットから出力
されます。

MIN LOADスイッチの右隣にあるのがPOWER AMP INです。所謂センドリターンのリターンと
同じものになります

外部プリアンプのシグナルをMICROTUBE 900のパワーアンプに接続する際にも使用可能ですが、
その際はMASTERコントロールが効かなくなります

POWER AMP INの隣にあるのがPRE AMP OUT
こちらがMICROTUBES 900でのセンドになります
また、MIVROTUBES 900のプリアンプを別のパワーアンプに接続する際にも使用できます

PRE AMP OUTの真下にあるFOOT SWITCH付属の専用FOOT SWITCHを接続する端子となります。

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これがMICROTUBES 900の専用FOOT SWITCHです。
Foot SwitchはMicrotubes ENGINEのON/OFF切り替え、そして3秒間ホールドすることでミュートスイッチのONが可能となっています。このフットスイッチとアンプの接続には通常のギターに
使用するシールドケーブルを使用して下さい。

FOOT SWITCH端子の左隣にあるのがBALANCED OUTPUT
MICROTUBES 900マイクプリアンプやコンソール、レコーダー、コンプレッサー、
オーディオインターフェース等バランスドシグナルに対応した機器に接続する際に使用する
アウトプット端子
です。PAなどにダイレクトで送る際はここに繋いでもらいましょう。



以上がバックパネルの説明となります。

それではその他の部位の紹介を...

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MICROTUBES 900の天板です。
Darkglass Electronicsのロゴがレーザー加工にてワンポイントで入っています。
Appleのような洗練されたシンプルなデザインでとてもスマートなデバイスという印象が持てますね。


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裏面にはシリアルナンバーや会社の情報が記載されています。(都合上見えにくいように加工しています。)


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側面には熱を放出する為の通気口が有ります。


本体の紹介はここまでにして、お待ちかねのサウンドサンプルのご紹介をしようと思いますが...
その前に、ちょっとMICROTUBES 900を実際にキャビネットの上に置いてみた写真を少し。

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どうでしょう?
めっちゃスマートな感じしませんか?
アンペグのキャビも心なしかキリッとした顔つきになってますね。


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横の通気口から青のLEDの光が漏れてて漢のロマンを感じる...



さて、本題に戻りましょう。
ちなみに今回サウンドサンプルの撮影に使用した機材ですが、まずベースにBacchusのWOODLINE SCTM4-AB

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見た目がメタルコアっぽいからという理由で選びました(嘘)
実際はWOODLINEは出音がフラットに近いのでアンプのサウンドサンプルを録るのに使うベースとしては最適かな~と思ったのが理由です。

キャビネットはどこの箱にも置いてあるAmpegの8発キャビです。
録音にはZOOMiQ7を使用しました。

今回オーディオインターフェースを使用して録音しなかったのは、もう公式や外国の楽器屋がやって動画にしているのであまりする意味がないと感じた為です。
ですので、僕はあえてマイク録音でキャビを通したMICROTUBES 900の音がどうなるかをサンプルにしたかったというワケであります!

それでは早速いってみましょう~~~
まずはクリーンでフラットなセッティングで。


見た目やプリアンプのイメージ的に固めで無個性な出音かと思いきや、意外とフラットでも太くて温かみのある音で、そのままでも十分使える音が出ました!


ではお次のサンプル動画ではMICROTUBES 900でもキモとなるGAINを弄ってみました。


冒頭から順にGAIN0→12時→フルテンにしてそれぞれ弾いてみました。
GAINがゼロの状態だと、とてもクリア且つスピーディなサウンドに。
12時まで上げると、低域に太さがプラスされ、クリアさにボトム感がプラスされました。
フルテンにすると、まるでチューブアンプのボリュームを最大まで上げたような、
ぶっといグロウルサウンド
が!GAINを弄るだけでここまで変化するので、
演奏するジャンルや自分の出したいサウンドに合わせて調整が非常にしやすいですね。


お次のサンプル動画はLOW MIDHI MIDをそれぞれ帯域別に全カットとフルテンでどうサウンドが変化するか試してみました。


それぞれ±12dBまでブースト&カットできるので音作りの幅が非常に広いですね。
どの帯域もしっかりとキャラクターが変化しますので、理想の音に近づけやすいかと。


次にMICROTUBES ENGINEONにした状態でそれぞれのツマミを弄りながら弾いてみました。
まずは"VMT"モードから。


ミドルがとても太く、暖かみのあるチューブライクな歪みですね。
邦楽ロックなどのジャンルによくマッチしそうです。



お次は"B3K"モード。


ちょっとこの動画の時iPhoneが傾いてしまったようです...笑

"VMT"モードに比べると、"B3K"モードはギンギンとしたアタックと非常に粒の細かい歪み
特徴です。ゲインもかなり高め。使い勝手はB3Kのペダルと同じですね。



それでは最後に、僕の個人的に好み&オススメのセッティングのサウンドサンプルです。


MICROTUBES ENGINE部ではDRIVE、LEVEL、BLENDのツマミの位置が2時、TONEが3時。
プリアンプ部ではGAINがフルテン、BASSがほぼ12時、Low midは500Hzでほぼカット、Hi midは1kHzで1時、Trebleも1時というセッティングです。
かなり深く歪ませつつも、ベース本体のローエンドのボトム感はそのままにアタックを強調した、ラウド系のジャンルに合いそうな音作りを意識しました。
ここまで歪ませてもノイズは非常に少ないのもMICROTUBES 900の素晴らしいところですね!

まとめ

如何だったでしょうか、MICROTUBES 900。
B7Kのイメージから、ラウド系しかできないアンプだとお考えの方も居たと思いますが、この解説をキッカケにそうではないと気付いて頂ければ幸いです!
事実、私も少なからずそういうイメージを持っていましたが、今回解説をする為にMICROTUBES 900を細かく弄ってみるとそんなことはない、何でもお任せなアンプだということが
よ~~く分かりました。
全てのツマミがそれぞれちゃんと相互に作用し、それらを使って音作りを詰めることでどんなジャンルにも対応することが可能でしょう。
MICROTUBES ENGINEもドライブをゼロで使ってあげれば程よく音に暖かみを与えることが
できますし、POPSにも使えそうです。
出力も900Wと大出力ですので、大きなハコでも出力不足に悩まされることは無くなるでしょう。
非常に使い勝手の良い、大出力ベースアンプをお探しのベーシストの心強い味方になってくれるハズです!

Darkglass MICROTUBES 900、真面目にオススメです。
僕が普段B7Kやその他のコンパクトエフェクターでやってることを1台で完結できてしまう機能性。そして音も良し。
是非店頭にてお試しくださいませ~~~!!


それでは、アデュ~👋

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電話番号 06-6292-7905
担当 土師 尚起(ハジ ナオキ)
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